競合には主に3種類ある


新車の値引き交渉では、本命車種と異なる他の車種と競合させると条件拡大などに有効であるとよくいわれますね。そこで、この記事では、新車値引き交渉における“競合”について比較してみましょう。

競合には、主に、ライバル車競合、兄弟車競合、同士競合の3種類の競合があります。


ライバル車競合


いわゆる、本命車種とライバル関係にある他メーカーの価格帯が似ている同じボディタイプの車種モデルとの競合です。

古くは、小型セダンのトヨタカローラと日産サニー、中型セダンでは、トヨタコロナと日産ブルーバードが代表的な強力なライバル関係でしたね。

コロナとブルーバードは、それぞれの頭文字をとって、“BC戦争”と呼ばれるほど熾烈は販売競争をしていました。


最近では、例えば、人気のミニバンでは、トヨタヴォクシー&ノア&エスクァイア、日産セレナ、ホンダステップワゴンが、上級ミニバンでは、トヨタアルファード&ヴェルファイア、日産エルグランド、ホンダオデッセイがライバル車とされています。

コンパクトカーでは、トヨタアクアとホンダフィット、軽自動車なら、ダイハツムーヴとスズキワゴンRあたりが、販売台数で人気を二分しているライバル車です。


兄弟車競合


同じメーカーのなかで基本ベースを同じ車種を兄弟車と呼び、この兄弟関係にある車種を競合させることを、兄弟車競合と呼んでいます。

ライバル車競合で前述した、トヨタヴォクシー&ノア&エスクァイアの3兄弟、トヨタアルファード&ヴェルファイアの他、トヨタポルテ&スペイドなどが兄弟車となります。この例からもわかるように、取り扱っている車種が多いトヨタ車に兄弟車が多いですね。

また、同一メーカーのみならず、相手先の他社ブランド名で製造するOEM関係にあるモデルも兄弟車競合が可能です。

自動車業界のOEMは軽自動車に多く、スズキワゴンRとマツダフレア、ダイハツムーヴとスバルステラ、ダイハツタントとスバルシフォン、ダイハツウェイクとトヨタピクシスメガ、ダイハツキャストとトヨタピクシスジョイ、スズキハスラーとマツダフレアクロスオーバーがOEM関係にある兄弟車です。

OEMかどうか意見がわかれているようですが、トヨタとスバルが共同開発したFRスポーツカーのトヨタ86とスバルBRZも兄弟車競合することができます。


同士競合


同じ車種を取り扱っている販売店同士を競合させることです。

この販売店同士競合では、資本の異なる、つまり、経営が異なる販売店同士を競合させることがポイントです。経営が同じ販売店同士を競合させても意味がありませんので注意が必要です。

また、トヨタディーラーには高級車ブランドであるレクサスを除けば、トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ねネッツ店の全部で4チャンネルあります。近年では、このトヨタディーラー4チャンネルすべてで同じ車種を併売するケースが増えています。

トヨタ4チャンネルすべてで併売される車種には、プリウス、アクア、シエンタがあり、これらの車種の場合、トヨタ4チャンネルの販売店同士での競合効果が高いといわれています。