残価設定ローンが人気


近年、自動車ローンのうち、「残価設定ローン」と一般的に呼ばれる支払い方法の人気が高まっています。「残価設定型クレジット」、略して「残クレ」とか、「残価設定型プラン」などどいう言い方をする場合もありますね。

トヨタや日産、ホンダ、スバルなどの自動車メーカーもテレビCM等で積極的にアピールしたり、ディーラーなど販売店もチラシ広告等で購入支払い例として残価設定ローンによる返済シミュレーションを掲載したりするなど、自動車業界も力を入れているといった印象を受けます。


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残価設定ローンとは


残価設定ローンでは、3年後、4年後、5年後の下取り(買取)保証額を『残価』と設定して、設定した残価を販売価格から据え置いて、残りの金額を分割払いで返済します。

残価分を選択した支払い最終回に据え置きますので、通常のローンと比較して毎月の返済金額を少なくすることができるというメリットがあります。


返済最終回に3通りの支払い方法が選べる


そして、分割払いの返済最終回に、

1.その販売店で新車を購入(乗り換え)
2.クルマを返却
3.ユーザーがクルマを買取

の3通りの支払い方法から選択します。


ここで、残価設定ローンを利用しているユーザーは“支払い方法”を選んでいるということが、残価設定ローンの仕組みやカラクリを説明するうえで重要なポイントなのです。

大切なことなので、もう一度繰り返しますね。

残価設定ローン契約者が選んでいるのは、返済最終回の『支払い方法』です。


残価を含んだ金額に金利がかかる


多くの方が勘違いしていることは、残価分を差し引いた金額がローン契約金額ではないということです。

あくまでも、ローン契約金額は残価を差し引く前の金額です。したがって、金利(割賦手数料)も残価分を差し引いた金額ではなく、残価を差し引く前の金額にかかってきます。

文字だけで説明してもわかりづらいかもしれませんので、例を出して説明してみましょう。


残価を差し引いた金額を36回で分割払いをするのではない


販売価格が200万円で、3年後の残価を60万円、頭金0円で残価設定ローンを利用して返済するとします。

販売価格が残価を差し引くと、140万円になりますが、ローン契約時にクルマ購入者は140万円を借りるのではなく、200万円借りることになっているのです。

3年後ということは、支払い回数は、3年×12ヶ月=36回です。

36回の支払い回数のうち、残価を据え置いた140万円を35回に分割して返済し、最終回の36回目の支払い時に、そのまま乗り続けれるのであれば、残価分の60万円を支払うという契約となっています。

決して、残価を差し引いた140万円を36回の分割払いにするわけではありません。


最終回にローン残額を一括返済していることと同じ


新車を購入して乗り換え、または、クルマの返却を選択した場合は、最終回の36回目の支払い金額は0円となりますので、まるで、残価分を差し引いた140万円のローンを組んだかのように勘違いしがちです。

ですが、わかりやすく例えれば、返済の最終回に、ローンの対象であるクルマを60万円で売却して、ローン残額を一括で返済したということと同じと考えられるんですね。


結語


「残価設定ローンなら、新車が半額で買える!!乗れる!」などという言い方を耳にしますが、返済の仕組みは、支払い最終回にローン残額を一括返済していることと何ら変わりはありません。

ローン契約金額(割賦販売契約金額)、つまり、契約した際にユーザーが借りる金額は、残価を差し引く前の金額であり、金利(割賦手数料)も残価を含んだ金額にかかることを頭に入れて、支払い方法を決めるようにしてください。


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